仕事・家事・育児・・・疲れの原因は人それぞれですが、疲れのせいで休んでもいられませんよね。
しかし、病院に行くほどでもない未病と呼ばれる症状を抱えている方は大変多いです。
未病の治療は東洋医学が優れています。東洋医学でなじみの深いのは鍼(ハリ)・灸(きゅう)・マッサージなどですね。
鍼やマッサージは第三者(専門家)の手が必要ですが、お灸は実は自宅で簡単にできるのです。
今、お灸は若い女性の間でもとても人気です。一人で短時間に手軽にできますし、カラフルなものやアロマの香りなど大変多くの種類が出ています。
実際使ってみてとっても良かったので、健康な体を手に入れるために、癒し効果抜群のお灸をご紹介していきたいと思います。
未病
未病とは
- 疲れやすい・疲れが取れない
- 体が冷える
- 体がだるい
- 肩こり
- 食欲不振
- 不眠
- めまい
- 胃腸の調子が悪い
など、一度は悩まされた事があるような症状です。またこれらの症状がずっと続いていても、毎日我慢したり気力で乗りきったりしておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
みんな我慢して頑張っているんだと思うと、なかなか人にも言えず一人で抱え込んで大変辛いですよね。
病院に行けない理由
未病の症状が大きな病気のサインである事もあります。その場合は治療をしてもらえますが、なんとなくだったり時々だったりすると病院でも診断が付かない場合があります。結局何も対処法がなく様子見で帰らざるを得ない事もあるでしょう。
これぐらいの症状で病院に行っても何もしてもらえない、というのが現状です。
でもそれは検査結果に基づいて治療する西洋医学に於いては仕方のない事です。
東洋医学の考え方
東洋医学では人間の体の構成である「気」「血」「水」を整えることによって健康を維持すると考えられています。
「気」は体と精神の活動に必要な生命エネルギー
「血」は血液・栄養や老廃物を運ぶ
「水」は水分、リンパ液、汗、皮脂など血液以外の全ての体液
この3つがバランスよく整った体が健康とされています。
逆にこれらのバランスが崩れると体調不良の原因となるのです。その原因を部分的にではなく全身を見て判断し、体質改善や病気の根本を治し、自然治癒力を高めるという考え方です。
例えば足の裏に内臓のツボがあるので足裏マッサージをするというのはまさに東洋医学ですね。
お灸ってなに?
お灸はおよそ3000年前に中国で発明され、奈良時代に日本にやってきました。
原材料は「もぐさ」といってヨモギの葉っぱの裏側の白い毛の部分を集めたものです。
そのもぐさをツボの上に乗せ火を付けて温めて刺激するものです。
お灸の効能は?
ツボの数は361個あります。
体調が悪い部分のツボは凝っているそうです。
このツボをお灸することにより、体が温まり、血流が良くなり、筋肉もほぐれ、気の流れを良くします。気の流れが整うことによって体のバランスを回復するための治癒力を高めることになるのだそうです。
せんねん灸
お灸はせんねん灸を使いました。
せんねん灸との出会いは、長浜に行ったときにアンテナショップの長浜曳山店を見付け興味半分で入った事から始まりました。
今までお灸は「熱い」「痛い」というイメージでしたが、お店で試しにやってもらったせんねん灸はとってもポカポカ暖かくてうっとりするような気持ちよさでした。
一気に虜になり大人買いしてしまいました。
お灸初心者という事で効き目が一番穏やかな「ソフトきゅう 竹生島(ちくぶしま)」というシリーズを購入しました。
中身はこんな形になっています。
せんねん灸の使い方
緑の台座の裏に両面テープが付いています。紙をはがして効き手と反対の指先(人差し指か中指)の腹にくっ付けます。指を立てて伸ばした状態でもぐさ部分に火を付けます。すぐに煙が立ってきます。(火傷には注意して下さい)
台座の部分を効き手の人差し指と親指でつまむようにして、あらかじめ決めておいたツボの上に乗せます。
およそ1分半~2分ほどで燃えきって煙が出なくなります。
写真は足のツボに置いて燃えている最中のせんねん灸です。
その後、3~5分ぐらい放置します。この時にチリチリっとした熱さを感じますがこの状態がツボに一番効いているそうです。この熱さが苦手な人は外して構いません。
時間が経ったら、再び台座の部分を持って外します。
もぐさの部分を持つと火傷をする可能性があるので気を付けて下さい。
ツボの探し方
ツボはたくさんあります。
ツボがわかってもどんな症状に効くかまではなかなかわかりません。そんな時に大変役に立ったのが「ツボブック」です。
こちらもせんねん灸のお店で同時購入したのですが、とにかく便利!どのツボが何の症状に効くか書いてあるのです。
症状とツボを探すのが楽しくなってくるぐらいです。
これが無いとツボは探せません。
絵と説明がしっかりしてあるので、素人でも迷わずお灸が置けます。
お灸以外に指圧などにも有効活用できます。
実際使ってみた効果
パソコンやスマホの使い過ぎで首がかなり凝っていました。特定の方向に曲げると疝痛が走りコリコリしていました。
そこはツボで押すと痛いけど気持ち良い場所だったのでお灸してみました。
お灸が終わり、半信半疑で首を曲げてみたら痛みが消えていました。
また、ゴルフが終わった後普段なら疲れて体が重いのですが、合谷という万能ツボにお灸をしたら疲れが癒され体の重さをあまり感じませんでした。
せんねん灸の種類
火を使うお灸は皮膚表面温度に応じて低いものから高いものまで13種類ほど出ています。
その他香りで選べるもの・火を使わないもの・煙の出ないものなどたくさんあって選びきれないほどです。
ショップに行くとお試しができたり詳しく教えて下さるので、楽しく選べますよ。
長浜曳山店ではゆったりくつろぎながら初めてのお灸を体験し、たくさんの試供品もいただいて家に帰ってからもいろいろ試すのが楽しみでした。
なかでも便利だったのは火を使わないお灸でした。じわじわと3時間ほど温まるのでオフィスでも使えます。
美容と健康のために続ける事が大事
お灸をすることによって、少しずつ体調が整ってきます。
ツボの刺激効果は即効性のものもあれば穏やかに改善されてゆくものもあります。
手が届きにくい部分にはご家族やパートナーとご一緒にツボを探してお灸をし、楽しいひと時の習慣にされるのも良いですね。
短時間でできるので、ぜひ毎日の癒しと健康維持のためにも続けていかれることをお勧めします。