虚血性大腸炎で食べてはいけないものと実際に作ったメニュー

健康・からだ

年末に夫が突然「虚血性大腸炎」になり入院しました。
退院後の食事は気を付けないといけないそうで、腸に優しいメニューを作りました。

ちょうど年末年始という事で、病院の先生がお正月は自宅で過ごしたいだろうと、気を利かせて早めに退院させてくれたのですが、本音を言うと何を食べさせたらよいのかあまりわからなかったので不安でした。病院の点滴の方がありがたいと思いました。

しかし、赤ちゃんの離乳食みたいなものを作ればいいんだと思ったら、なんとか見通しが立ちました。

そこで、3日間の絶飲食を経た後の回復食メニューを公開します。

虚血性大腸炎の時の食事

虚血性大腸炎になると、基本絶飲食です。

つまり飲み食い禁止なんです。

腸の安静を保つことが唯一の治療法です。

したがって症状に応じてですが1週間ほど入院します。そして点滴で栄養補給します。

回復に合わせて少しづつ食事を始めますが、治りかけた腸に負担をかけないよう、固形物や刺激物を避け、様子を見ながら進めていきます。

夫の場合は、病院で回復食を摂ることなく退院してきたので、自宅での食事が最初になります。

絶飲食後初めて口にする物(朝食)

まず朝は温かい白湯を飲んでもらいました。
久しぶりに口から物を入れるので、嬉しかったようです。

白湯で胃腸を慣らしたら、いよいよ食事です。

おもゆ
具なしみそ汁
最初なので固形物は無しです。
お粥を焚いて、汁の部分だけ(いわゆる重湯)をお椀に1杯と、昆布とカツオでダシをとった具なしのみそ汁です。
ゆっくり飲んでもらいました。

2回目の食事(昼食)

ゆるいお粥
具なしみそ汁

朝のお粥をさらに水増しして炊き直し、柔らかくしたお粥と、具なしみそ汁です。

朝よりは少し食べた感じがするような気がします。

夕食

ゆるい卵がゆ
豆腐あんかけ
具なしみそ汁
栄養も付けなくては、と昼のゆるいお粥に少しだけ味を付け、卵を溶いて雑炊のようにしました。
豆腐はさいの目に切って、薄めの甘辛いツユで炊き、片栗粉でとろみを付けました。
とても美味しいと言ってくれました。

おやつ

おやつ
すりおろしりんご
食事と言ってもほぼ液体なので、すぐにおなかが空きます。
食事を進めていっても腹痛や血便も出なかったので、リンゴを丸ごと1個すりおろしてみたら、ペロッと食べました。

2日目

本人はケロッとしている

症状が軽かったのか、治ったのか、腹痛も下血も無くいつも通りの体調の様子で迎えた元旦の朝でした。

コーヒーを飲んでいいか?と言うので禁止しました。

まだ刺激物は不安です。

朝食はホットミルクと卵がゆです。

昼間は出かけたので、出先で素うどんを食べました。よく噛んでもらって、ネギなど硬そうなものは避けるように言いました。

おやつにホットケーキが食べたいというので、作りました。

夜はタラのお粥を作りました。

2日目に食べたもの

朝:ホットミルク・卵がゆ
昼:素うどん
おやつ:ホットケーキ
夜:タラのお粥

成人男性の食事にしてみたら本当に少ないですが、腸に負担を掛けない為にはなるべく柔らかくて消化の良いものにしました。

退院後3日目以降

お腹も痛くないし、下血も出ていないようで、体調も悪くありませんでした。

ここら辺からは本人の意思もあって、通常の食事に近いものを要求されました。

さすがに、肉や油ものなど消化の悪そうなものは出せませんが、ご飯も普通に炊いたものを食べました。

朝のコーヒーも飲んでいました。

お酒だけはもう少し辛抱してもらいました。

この頃には自覚的には完全に治っている感じでした。

発病から1週間です。

それ以降は仕事やゴルフの約束があって、外食することになりましたが、なるべく消化の良さそうなものを選んで食べていたそうです。

その後は体調を崩すことなく過ごしています。

1か月間は様子見

退院後1週間に診察に行きました。

油断は禁物と言われ、薬を1か月分もらいました。

整腸剤と下剤と消化を促進するお薬です。

本人もお腹いっぱいになるまで食べないようにしたり、消化に時間のかかる肉類も控えています。

虚血性大腸炎は繰り返すことがある

虚血性大腸炎は一度なると何度も繰り返す人もいるそうです。

絶飲食はきつかったので、もうなりたくないと言っていました。

日頃できる事と言えば、血管が詰まらないように水分を多めにとる事です。

毎日水筒に水を入れて持たせています。

 

さいごに

虚血性大腸炎は安静にして絶飲食すれば治る病気です。

お医者さんの指示に従ってくださいね。

回復時の食事の進め方の参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました