「コールドスタート」薄切り肉をくっつかずに炒める方法。こんなに簡単だった!

料理・グルメ


スーパーで買ってきた薄切り肉。

美味しくて手軽でいろいろなお料理のバリエーションがあり利用される方も多いのではないでしょうか。

しかしこの薄切り肉、薄いだけに数枚重なったままカットすると重ねたお肉はくっついてしまいます。

そのまま熱したフライパンに調理用油を入れ油がしっかり温まった状態で炒めると、重なった部分がなかなか剥がれずに苦労したことはありませんか?

1枚ずつ剥がそうとしているとどんどん火が通ってしまい、表面はカリカリで中は生の状態でせっかくのお料理が台無しになってしまいます。

こんな悩みを解消する方法があります。

それは

コールドスタートです。

コールドスタート

コールドスタートってなに?

コールドスタートとは、火にかける前のフライパンに油や素材を入れてから熱する方法のことです。

素材のうま味を引き出し、お肉は柔らかく仕上げる事ができます。

豚スライス肉をコールドスタート

豚スライス肉の場合、冷蔵庫から出してお料理に応じたサイズ(一口大など)に切ります。この段階で重なっていても全然大丈夫です。

冷めた(常温の)フライパンに調理用油を入れます。調理用油の分量は実際のレシピの分量でじゅうぶんです。
その上にお肉を投入します。この段階でまだ火は付けません。
菜箸でお肉にあるていど調理用油を絡ませるようにします。

いよいよ火を付けます。

弱火~中火で炒めていきます。

かたまりをほぐす感じでささっとお肉を動かしていきます。

しばらくするとジュ-っという音がしてきます。

火が通り始めたら冷えて固まっていたスライス肉がほぐれやすくなるのでどんどんほぐしていきます。
スライス肉がほぐれ切ったころには均一に火が通りきれいな状態になっています。

驚くほど楽チンできれいに一枚ずつ剥がれています。

肉野菜炒めなら、そのお肉を一旦お皿にとってその熱々のフライパンで野菜を炒め最後にお肉を合わせます。

お肉だけ炒めるならお好みの焦がし具合まで加熱します。

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このコールドスタートは他の素材でも活用できます。

ベーコンをコールドスタート

薄切りベーコンも重ねてカットするとくっついてしまいますよね。
そして熱した油に投入すると油ハネもあって怖い時があります。

ベーコンも全く同じように冷めたフライパンに調理用油を入れます。そこへカットしたベーコンを入れます。
(ベーコンは油をひかない場合もあるのでその場合は油なしでOKです。)
そして火にかけ徐々に温まってくる間にベーコンを菜箸で動かします。

自然とベーコンが剥がれ均一に火が通ります。

絶対オススメなのが茄子炒め

カットした茄子を炒めた事のある方ならわかると思いますが、茄子は油の吸収がとっても良い食材です。

熱したフライパンに調理用油を入れ油がしっかり温まった状態で茄子を入れると、最初に油に触った茄子がぐんぐん吸収してしまい全体に油が回らず出来上がりに差が付いてしまいます。
油の付いて無い茄子は炒める時間も余分にかかってしまいます。

それを防ぎ、均一にしかも時短で茄子を炒める方法、これもコールドスタートです。

お料理に応じたサイズにカットした茄子はあく抜きで水に浸した場合、水気をよく拭いておきます。

冷めたフライパンに調理用油を入れます。
そこへ準備できた茄子を投入します。

まだ加熱しません。

火をつけない状態で茄子に油を絡ませるように混ぜます。
できるだけムラの無いようにしっかり絡ませるのがコツです。

全体に油を絡ませることができたらいよいよスタートです。

お好みの状態まで加熱すれば出来上がりです。

全体に油が回っているので多少多めに炒めても仕上がりに差がつくことなく出来上がります。

ニンニクもコールドスタート

刻んだり、つぶしたり、スライスしたりニンニクも何かとお料理に登場しますよね。

同じように冷めたフライパンに調理用油を入れニンニクを投入します。コールドスタートで炒めていけば一気に焦げてしまったという失敗を防ぐことができます。

ニンニクは分量が少ないので大きなフライパンで加熱するときはフライパンを傾けて集まった油の中で揚げるようにすると均等に火が通ります。
(ガスコンロの場合、傾けた時に火がフライパンの中に入らないように気を付けてください)

このようにコールドスタートはいろいろな食材に使用することができますね。

火加減と調理器具

コールドスタートの火加減は各家庭の調理器具によって若干の違いがあると思います。

仕上がりに応じて工夫されると良いかと思います。

またこの方法はテフロン加工などのフライパンに適しています。
鉄のフライパンなどしっかり熱して油もなじませないといけないような調理器具には不向きかも知れません。

 

以上、コールドスタートの活用法でした。

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