あなたの尿の色は何色ですか?
なにげなく出している尿には、もしかしたら危険なサインが潜んでいるかもしれません。
尿の色が無色透明で、最近体調が思わしくないという方は、美容目的でやっているアレが原因かもしれません。
その謎をお伝えしていきたいと思います。
尿の色
健康な人の尿の色
健康な人の尿の色は、淡黄色~淡黄褐色です。
朝起きた時のようにトイレに行く間隔が長く空いた時や、スポーツなどで汗をたくさんかいた後は尿の色も濃くなります。
逆に、水分を多く飲んだ時や、寒くてあまり汗をかかない時などは色が薄くなります。
腎臓の役割と尿の色
腎臓は体を正常な状態に保つ働きを持つ大切な臓器です。
体の中で作られた老廃物を尿にして排泄したり、血液を浄化します。
また、尿の量で体液の成分や量を調節したり、ホルモンやビタミンを作ったり活性化させる働きもあります。
水分と塩分の量を調節し、血圧のコントロールも行っています。
正常な働きのもとに作られる尿の色は淡黄色~淡黄褐色になります。
無色透明の尿が作られるわけ
糖尿病など病気が原因の場合もありますが、誰にでも起こりうる理由の一つに、水の飲み過ぎが考えられます。
大量の水を摂取すると、腎臓のろ過機能が追い付かず、尿量ばかりが増え無色透明の尿が出ます。
無色透明の尿が出続けていると、体調が悪くなることがあります。
それは一体どうしてなのでしょうか。
無色透明の尿の色が及ぼす悪影響
よく一日2リットルの水飲むと体にいいとか、デトックスになるという事で、必要以上に水分を取りすぎている場合もあります。
水の飲み過ぎ
アメリカのコンテストで大量に水を飲んだところ死亡したという報道は記憶に新しいです。
「水飲みコンテスト」はどれだけトイレに行かずに水を飲めるか、というもので7リットルの水を飲んだ後体の異常を訴え、数時間後に亡くなったそうです。
この原因は水中毒です。
極端な例でしたが、美容や健康目的で多量の水を摂取している人も実は多くいます。
そして、その中には原因不明の体調不良に悩まされている人がいるのです。
水の飲み過ぎがなぜ体調不良になるのでしょうか。
水分を取りすぎた体
水分をたくさん摂取しすぎると血液中のナトリウム濃度(塩分の濃さ)が低下します。
すると低ナトリウム血症を引き起こし、命の危険にさらされることもあります。
腎臓は大量に送られてきた水のろ過が間に合わず、体の中の老廃物の排出という大切な働きもできなくなってしまいます。
症状としては、めまい・頭痛・倦怠感・むくみ・多尿・頻尿・吐き気・嘔吐・錯乱・意識障害・呼吸困難など多くの異変が起こります。
美容や健康を意識して、必要以上に水を飲んでいたらどんどん体調が悪くなっていったという例が大変多くあります。
また、食事をセーブしているにもかかわらず体重が増え続けて、理由がわからず混乱している人もいました。
腎臓本来の働きを取り戻す
まずは尿の色を正常にする
水の飲み過ぎで尿量が増えていたり、トイレの回数が多くなった人は尿の色が無色透明なことが多いです。
冒頭に紹介したように、健康な人の尿の色は淡黄色~淡黄褐色です。
腎臓がしっかり役目を果たせるように、まずは水の飲み方を考え正していきましょう。
義務感のようにガブガブ飲むのではなく、一日の総量を減らします。
水分は食事からも摂取できます。
それをふまえて、のどが渇いて飲みたいと思うときに飲むようにしたり、一度に飲む量を減らしたりします。
そうしていくと、日中の尿の色もしっかり付いてきます。
水分は多すぎても少なすぎてもダメ
水分を多くとりすぎると、血液の成分が薄まって体調不良や死に至ることもあります。
逆に少なすぎると、血液がドロドロになったり、水分不足による熱中症なども引き起こします。
自分の水分量を自分で測ることはできませんが、一番身近な方法が尿の色を見る事です。
まとめ
- 健康な人の尿の色は淡黄色~淡黄褐色
- 水分を取りすぎると腎臓の機能が低下し体調不良を起こす
- 水分は多すぎても少なすぎてもダメ
- 無色透明の尿が続く場合は水の飲み方を見直す
たかが水と尿ですが、実は命に係わるほどの危険性が潜んでいます。
水を多く飲んでいて、体調がおもわしくない人は、水の飲み方に気を付けてみてください。
なお、持病のある方は水分の摂取方法もそれぞれですので、自己判断せず、かかりつけのお医者さんに相談してください。