生後2~3カ月の頃の赤ちゃんは、あやすと笑ったりしてとっても可愛くてついチュッってしたくなりますよね。
でも、それってもしかして虫歯菌を移す行為じゃない?って心配になりませんか?
赤ちゃんと虫歯についてお伝えしようと思います。
虫歯菌の事をミュータンス菌という
ミュータンス菌とは口腔内に存在し、虫歯を作る原因となる細菌の名称です。
歯がツルツルしていれば歯との結合力は弱くうがいなどで簡単に流れていきます。
しかし、ミュータンス菌を付着したままにしておくと食べ物や飲み物に含まれる糖分を分解して「不溶性グルカン」という物質を作り上げます。
この不溶性グルカンは水に溶けずネバネバしています。
このネバネバは歯に強くくっつく性質があります。そしてプラーク(歯垢)を作ります。
ミュータンス菌は砂糖やブドウ糖から酸を作り出します。その酸が歯を溶かしてしまうのです。
「甘いもの食べると虫歯になるよ。」というのはここからきているのでしょう。
赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいない
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌はいません。
しかし、親をはじめ周りの大人たちの唾液によって感染します。
例えば、大人が口を付けたスプーンや箸などで食べ物を与えたり、キスをしたり唾液によって感染する行為で簡単に移ってしまいます。
一度口に入ってしまったミュータンス菌は簡単には取り除く事はできません。
歯が生える前はキスしても大丈夫?
ミュータンス菌はプラーク内に存在し歯に付着する菌ですから、歯が無ければ唾液など流れ出てしまいます。
歯が生える前にうっかりキスしたり唾液がかかるような事があって移ったとしても、定着はしません。
感染を恐れてスキンシップを避けてしまったり、気にし過ぎて神経質になるのは良くありません。
スキンシップはお子さんの発育にとって非常に大切な事ですのでおおいに接してあげましょう。
大人の口腔内環境を整えよう
ミュータンス菌保持者である大人や周りの人たちの口腔内環境を整える事はとても有効です。
- 歯医者さんで虫歯を治す
- 歯石の除去をしてもらう
- 正しい歯磨きを教えてもらい実践する
これらを行ったうえで、赤ちゃんに接する前には歯磨きをする習慣を付けるだけでもずいぶん違います。
そんなに難しい事ではないので是非おすすめします。
口腔内を清潔にして、スキンシップは思う存分とってくださいね。