親が嫌いという気持ちになって苦しい心を落ち着かせる方法

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あなたは親が嫌いという気持ちになって苦しんでいませんか?

親だからと我慢している事はありませんか?

確かに自分を産み育ててくれた大事な人である事には間違いありません。

しかし大きくなるにつれ、親の言う事ややる事に違和感を感じたり、我慢できなかったり、時には激しい怒りを感じる場面は誰しも経験する事です。

ただ、その気持ちを親に伝えきれなかったり、あるいはそう感じる事さえ『親だから』という理由で遠慮して我慢して蓋をし続けてしまうと、とても苦しいですよね。

そんな矛盾した心を整理する方法をお伝えしようと思います。

うちの親

私の母親は、口が悪いです。そしてとても気が強いです。
しかし人との繋がりを大切にし、他人にはとても受けが良いので、知り合いは多いです。

1人娘の私には昔から当たりが強く、不機嫌な時など怒鳴り散らされました。

持論があって、それにそぐわない発言や行動をすると頭ごなしに否定され、何をしても満足してもらえないという印象があります。

そんな親と結婚してからもずっと同居しています。

親といえども一個人

自分にとってかけがえのない親なのですが、自分とは性格も考え方も全く違い、受け入れられない場合があります。

親と自分は違う道を歩んでいます。
学校や職場といった環境も、取り巻く友人や人間関係も全く違います。

親は親なりの人生があり、自分も1人の人間として生きています。

親子だから繋がっているという名目で支配されるような関係なら、それは全くのお門違いです。

親というポジションを武器にして、子供の人生を間違った方向に導いているなら、それは害としか言いようがありません。

親の勘違い

自分が子供の頃は躾と称してあれこれ言われたり叱られたりしてもそれは当たり前の事です。
しかし、躾の範囲を超えて、感情をありのままぶつけられたら子供にとっては恐怖しかありません。今どきの言葉で言うなら虐待です。

怒鳴り声や威圧的な態度で抑圧された人は、一生その相手の事を怖くて嫌いな人の部類に入れてしまいます。

親は過去の事として忘れてしまいますが、子供はいくつになっても心に受けた傷や辛かった出来事は忘れません。

そして親だから何を言っても許されるとか、目上の者の言う事はおとなしく聞くべきと勘違いした親に育てられた子供は、己の価値観や自信を無くしてしまいます。

親が嫌い

自分に害を与える親の事を嫌いになるのは当たり前の事です。

でも親だからとか良いところもあるし大事にしなくては、という良心の呵責に耐えかねて、自分はもしかしたらとんでもない悪い子なのかと混乱してしまいますよね。

でもここは一旦、「親が嫌い」という感情を認めてあげましょう
嫌いなら嫌いでいいんです。

嫌いになってはいけないと思う気持ちがあるから、苦しくなるのです。

嫌いなものはどう転がったって嫌いなんです。

親を他人と思え

親を客観的に見た事はありますか?

もし自分がこの人に初めて出会ったり、一緒に働いたりする事になった場合、どんな印象を抱くかなと考えてみたり、第三者はこの人のことをどんな目で見るかなど、子の目線ではなく他人目線で見て下さい。

そうする事によって親の本当の性格が見えてきます。

もし他人に嫌な部分が見えた時、残念な人だなぁと思いますよね。そしてあまり深くかかわらないでおこうと思います。

人って深くかかわればかかわるほど、いい事もあれば悪い事もあります。

それが身内だからと思うから余計に辛いんですよね。

いっそのこと親が他人だったらどれほど気が楽でしょう。

私はある頃から、親をシェアハウスの同居人と思うようにしました。

同居人であれば、生活は共にするけどプライバシーは守り、必要以上に詮索せず、相手との距離感を保ちながら日々を送ろうとします。

親は私の決意など知る由もありませんが、それはそれで結構。自分の意識を大きく変えました。

その頃から、気持ちがうんと楽になりました。

自分の意思を伝える

一時期はモンスターだった親も、年を重ねるにつれてパワーが衰えてきました。

年のせいもあるけど、それまでイエスマンだった私はある時たまりかねて大爆発したことがありました。

大声で激怒する私に親も負けてはいませんでしたが、私の方が正論だとわかったのか、後々謝ってきました。

時には自分の意見をハッキリ言う事も必要なんだな、と思いました。

グジグジしているのではなく、強く明確に、です。

それ以降、どうしても許せない発言があった時にはハッキリ言うようにしました。

それで親子の縁が切れてもまったく怖くもなんともありません。

しかし結局はいつも通りの生活に戻っています。

仲良くしたいから苦しむ

人間関係で悩んでいる心理状態を分析すると、「嫌い」という感情は実は「好き」なのだという深層心理を知った時、愕然としました。

「嫌い」だけど避ける事ができない状況にいるということはその人(親)と縁が切れない状態という事です。

だったらその人に対して、嫌いという感情より好きという感情でいたいと思うのは当然の事ですよね。

でも、嫌いな人を好きになるなんて、急には無理です。

先ほど書いたように、自分の意識を変えていく事が一番の方法です。

相手をいくら変えようと思ってもしょせん無理な話しです。

相手が変わらないのなら、自分が変わるしかありません。

その為には相手への見方を大きく変えていく事がポイントです。

DVなら避難する

もし親が嫌いな原因がDV(暴力)や金銭を盗られるといった内容であるなら、即刻避難すべきです。

ここで書いた内容は、親と上手くやっていきたいけれど気持ちの上ですれ違いや衝突がある方向けです。

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