医師の説明や治療方針に疑問を抱いたらほかの病院に行くことをオススメします

健康・からだ

病にかかり更に大きな病院で診察してもらう必要性が出てきた場合に、個人医院から紹介状を書いてもらう事があります。

いつもお世話になっている先生が紹介してくれた病院だから、この先生と新しい病院を信じて病気を治していこうと思いますよね。

とてつもない不安があると思いますが、期待する気持ちも大いにありますね。

 

いざ、担当医の初めての診察を受け、どのような印象でしたか?

 

説明や治療方針に納得がいき、この病院にお任せしたらすべてがうまくいくような気がして嬉しくなった、という方はそのまま通院を続けてください。

 

しかし、なかには違和感を覚える事があります。

例えば、

  • 説明が難しすぎて素人にはわからない
  • その病気や症状に対して自信がなさそう
  • 聞いたことをはぐらかされる
  • 面倒くさそうに話す
  • 態度が横柄
  • 十分な時間を取ってもらえない
  • 検査結果を十分に見せてもらえない

など、ちょっとした違和感です。

 

大きな病院の立派な医師だから忙しそうだし仕方ないんだよね、と諦めるのは間違いです。

 

不安な気持ちのまま治療を始めても、常に疑問が残ります

 

 

自分の腕に自信のある先生は、患者さんに安心感を与えます。

医療に100%はありませんので、リスクの説明もちゃんとしてもらえ、とにかく一緒に頑張っていこうという前向きな気持ちにさせてもらえます。

そういう先生は、百戦錬磨その病と闘ってきて、知り尽くしているから自信に満ち溢れています。

 

しかしそうでない先生は、説明が消極的になります。

単純に考えてもわかりますよね。自分に自信がないとうまく説明できなかったり、本題をはぐらかすことは医者でなくともよくある事です。

立場上、「自分はよくわからん」と言えないので、患者さんに与える印象はお世辞にも前向きとは言えないでしょう。

 

患者さんには選ぶ権利があります。

今の時代、インターネットでその道のスペシャリストを探す事も容易になってきました。

自分の病といかに向き合ってくれる先生であるか、そこが一番重要なのです。

 

患者さんとしてはどうしたらよいのでしょうか。

「これも縁だから」とか

「信じる者は救われる」

などと、こじつけてはいけません。

その病院が名の通った大学病院であろうが、いつも親切に診てくれるかかりつけドクターの紹介であろうが、一旦保留して違う病院を探してみてください。

 

大きな病院はほとんどが紹介状を持って予約を入れてからの診察を必要とします。

 

かかりつけドクターが紹介してくれる病院は『地域連携』と言って提携を結んでいる病院がほとんどです。

それは、「場所が近い」「自分の出身大学病院」などです。

しかし、患者さんが希望する医療機関を申し出ればその病院に紹介状を書いてあげなければいけません。断ることはできません。

 

今回嫌な思いをした病院を仮にA大学病院とします。

そこを紹介してくれたかかりつけをB診療所とします。

新たに気になった病院をC国立病院とします。

 

パターンはいくつかあります。

①A大学病院にC国立病院を紹介してもらう。

②B診療所にC国立病院を再度紹介してもらう。

③違う個人医院(クリニック)でC国立病院を紹介してもらう。

 

状況によって一概には言えませんが、①②③を行った場合どうなるのかメリット・デメリットで見ていきましょう。

 

まず
①A大学病院にC国立病院を紹介してもらう。

メリット:症状や検査結果などを情報提供してくれるのでC国立病院での手間が省ける。

デメリット:担当医の心象を悪くする可能性がある。
A大学病院の主観が入る恐れがある。

万が一巡り巡ってA大学病院に治療してもらう事になった場合になんとなくバツが悪くなるかもしれませんね。

いい先生なら「どうぞよそにも診てもらって、納得してくださいね。それからでも十分ですよ。」と言ってくれますが、そもそもそういう先生ならよそに診てもらおうという気持ちにはならないかも知れません。

 

次に
②B診療所にC国立病院を再度紹介してもらう。

メリット:紹介のいきさつをわかってもらっているので、紹介状の作成が容易。

デメリット:B診療所とA大学病院に強い結びつきがあれば嫌な顔をされる可能性もある。

本来は結び付き(癒着)など関係ありません。たくさん紹介したからと言って診療所側には何か良いことがあるわけでもありません。

なので、違う病院にも行ってみたいと申し出れば、快く紹介状を作成してもらえるはずです。

そこは診療所の先生の性格によりますね。

 

最後に
③違う個人医院(クリニック)でC国立病院を紹介してもらう。

メリット:A大学病院にもB診療所にも知られない。

デメリット:新しい個人医院で新たに診察を受け、紹介状を書いてもらわなければならず手間がかかる。

 

そしてすべてにおいて共通するのが、時間と費用が掛かるということです。

 

しかし、今の時代、冒頭でも書いたように

「いつもお世話になっている先生が紹介してくれた病院だから、この先生と新しい病院を信じて病気を治していこう」

という気持ちから、違和感があるにもかかわらず選択肢を捨てるのはナンセンスです。

 

治療方針がある程度固まっていても納得や理解ができず、他の病院で診察を受け不安要素を補う事をセカンドオピニオンと言いますが、わが国でもここ20年ほどでセカンドオピニオンへの理解や意識がうんと高くなりました。

 

自分の体は自分で守らなくてはなりません。

 

難しい病ほど、自分に合った病院や医者を選ぶことが大切です。

 

医者と言っても人間です。

相性もあります。

自分の感覚でこのドクターにならお任せしても大丈夫という確信が持てないと、治療結果に響いてくる可能性があります。

 

選べる状況にあるなら、いろんな病院のいろんな先生の意見を聞くべきです。

2か所に限らず3か所でも4か所でもいいです。

医師の説明や治療方針に疑問を抱いたら、勇気を出してほかの病院に行くことをオススメします。

そのうえで自分に合った病院を選ぶ権利があなたにはあるんですよ。

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